たかがきららと侮るなかれ「NEW GAME!」【感想】
どうも、えんどろーるって奴です。
最近は寒いのか暖かいのかよくわからない天気が続いていますね。
この時期は受験シーズンということもあり、受験生の方々には体調に気を付けて万全な状態で臨んでほしいです。
そして、もうすぐ二月が終わり、三月が始まろうとしています。
コロナ云々でいつもの一年よりも過ぎるのが本当に早い気がします。おそらくまた気がついたら4月の初めになっているでしょう。
そんな変な憂鬱と新生活への不安が入り混じりそうな(偏見)季節ですが、そんな時期に紹介する作品は
「NEW GAME!」です。
こちらはごちうさなどの有名な作品もある「まんがタイムきらら」という本の作品です
後述しますが、有名なセリフや、きらら特有の雰囲気もあって、評価サイトではかなり高い評価を受けています。
今回はそんなきらら作品の中でも、他とは違う雰囲気を感じたこの作品をゆっくり評価していこうと思います。
・作品紹介
主人公の涼風青葉は高校を卒業後、小学生の頃から好きだったコンピュータRPG『フェアリーズストーリー』シリーズを制作しているゲーム開発会社「株式会社イーグルジャンプ」にグラフィッカーとして就職する。若い女性ばかりで友好的な雰囲気のチームに配属された青葉は、彼女にとって憧れであり目標だったキャラクターデザイナーの女性、八神コウの部下として働くことになるが...?
一部wikiより引用
この作品は前述したとおり、「まんがタイムきらら」作品で、ゲーム会社を舞台として、若い女性社員ばかりのチームに配属されたヒロインの日常・勤務生活を描く、4コマ漫画として連載されています。
最初の連載の反響はそこまで大きいものではありませんでしたが、単行本一巻の、主人公涼風青葉のセリフ
「今日も1日がんばるぞい!」
がネット上でミーム的な広がりを見せ、パロディなどがTwitterに投稿されるなどして、次第に評判が広がっていき、それに続くように作品自体も有名になっていたというものです。
基本的にはゲーム会社を舞台として、ほのぼのとした日常が描かれますが、物語の方針は女性中心の人間関係を描くことに置かれており、社会人ドラマ的な内容よりも、各話で特定のシチュエーションに置かれた登場人物がどうするかという内容を念頭に置いた話が多いです。
その中でも、特に上下関係という要素が色濃く出ていて、個性豊かな先輩後輩に囲まれて、社会人としても人間としても成長していくところが良かったです(あれこれ感想では?)
・感想
なんか上でフライングしてますが、ここからはいつも通りネタバレ全開の評価感想です。
見てない人は早く引き返してこのアニメを見るんだ!!
○ストーリー
かわいい。ひたすらにかわいい。
きらら作品なので、ある程度予想はしてましたが、やはり登場するキャラ全員が魅力的かつ愛おしいです。
主人公の青葉は天然なところもありますが、誰よりも純粋で努力家でもあり、皆の中心となっている主人公らしいキャラです。
ひふみん先輩は、人と面と向かって話すことは苦手ですが、メッセージアプリになると急に饒舌になるところが好きです()
そして心ではいつもみんなのことを考えており、まだ努力の途中ですが、先輩として頑張ってふるまおうとしてる姿は応援したくなります。
そして第二の主人公と言ってもいい八神コウは、青葉の憧れの対象でもあり、「フェアリーズストーリー」のキャラデザ担当でもあります。
コウの少し人にとげとげしいキャラは、青葉やほかのメンバーと触れ合っていくことによって、成長していくのがとても印象的でした。
最終的には会社を離れますが、そのシーンも感動的でした。
他にも多くの魅力的なキャラ達が織りなすストーリーは、それだけで見る価値があると思いました。
そして物語自体の評価ですが、想像の何倍以上も深く、そして面白いです。
社員たちの人間関係はもちろん、先輩や後輩関係なく、全員がほかの人の行動、性格に感化されて、お互いに成長、そして関係が深まっていくというのは、きらら作品でも珍しいと思います。
後輩から見て先輩は頼れる人でもあり、そしていつか自分が越えなければならない壁でもあります。そして先輩から見て後輩は世話の焼ける可愛い存在であり、そしていつか自分のライバルになる存在でもあるという、理想像に近い関係性がこの作品では描かれています。
まぁほとんどは百合百合してるせいでほんわかムードですが...
ここで個人的に感動シーンを一つ。とはいってもみんなここは感動したと思いますが...
突然の別れの報告で、青葉は分かれる当日まで本心をコウに告げられずにいました。
しかし当日会社にいつもより早く出勤してきた後輩に背中を押され、空港まで追いかけます。
そこでたじろぎながらも青葉の一言
「八神さんはバカ野郎ですよ!」
他にもいろいろ言っていた気はしますが、この言葉が本質を表していると思います。
普通の関係なら、まずこんなことは言えませんし、これは本気でお互いが高めあってきたからこそ出てきた言葉なのかなと思います。
この二人の関係性は本当に好きですね(真隣に正妻がいるんですが)
○作画
そしてこの作品の制作会社は、ゆるゆり、うまるちゃん、ガウリールドロップアウトでおなじみの動画工房さんです
画質荒ッ...
この会社は、特に突出した特徴があるわけではありませんが、終始作画が安定していて、乱れることがほとんどないです。
なので、日常系をアニメ化するとなると、この会社より向いているところは無さそうな気がします(並ぶところはありますが)
あえて、作画の癖をあげるならば、キャラクターの髪の毛の反射具合が特徴的で、ほかの会社と比較してもきれいなグラデーション(?)になっています。
○OP,EDなど
やはりこの作品で忘れてはいけないのはOP,EDたちでしょう!!
物語の完成度が非常に高いことは前述しましたが、それをさらに引き立てるような、素晴らしい曲たちがあります。
基本的に歌っているのはfourfoliumというメインキャラ四人の声優さんたちですが、歌唱力が凄いです。
リズムも軽快で、明るく明日を生きる活力がもらえるような曲たちになっています。
個人的には下2曲がすごい好きです...
・総評
この作品の大きな感想としては、
ゆるふわとした日常の中に、人生において学ぶべきところが垣間見える作品です。
もちろん大筋は会社のなかで、個性的なキャラたちが織りなすコメディよりのお話ですが、その中にひっそりと、社会で重要なこと、そして大変なことが描かれている気がしました。
軽快なリズムのOPから始まり、上手くいくことばかりではないゲーム作りというものに本気で向き合う場面が描かれ、最後には少し落ち着いたEDが流れるという、まるで現実の一日を表しているように感じました。
記事のタイトルにもなっていますが、たかが4コマのきらら作品、たかが日常と侮ってはいけません。それでも売れるのにはしっかりとした理由があって、学べるものが多いということが今回で分かってもらえたと思います。
そして今回の感想はここまで!
次はまた物語シリーズですかね~
今回の感想は時間があったので比較的間隔を開けずに投稿できましたが、次はどうなるか分かりません()
世の中ではウマ娘とかいうけしからんゲームが流行っていますが、あれに手を出したら二度とは抜け出せない気がするので、警戒しています...(現在推せるキャラがいるか確認中ですが)
ではまた、どこかでお会いしましょう。
えんどろーる